秋月テスタの APO 解除方法と AC電源対応改造(完結篇)

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秋月電子のポケットテスタは しかるべきボタンを押しながら電源を入れるとオートパワーオフ(APO)が解除できるので、連続使用を想定して AC 外部電源を使えるよう改造してしまおう、という話。謎の故障を乗り越え(…てないけども)、前回、無事完成した。


なお、以下、いろいろやっているわけだが、当ブログの内容を見てなにかする場合は全て自己責任で。既製品の改造というのは常にリスクを伴います。私もそのリスクを負っています(今回、負いました。orz)正直、自分のリスクで精一杯ですので、そこのところ、よしなに。


さて、今回の改造ではテスタを 1台全損という改造○○丸出しのことをやったわけだが、改めて久々に秋月のテスタ「P-10」を買い直して、なんとなく思い出した。これ、前からこんな安かったっけ?
確かに、以前はこんな安くなかった。昔 買ったときの箱が、今回がたがたやっている際にそのままの状態で発見されたことで明らかになった。

バーコードの付いているほうが、当然、今回新たに購入したほう。なんと、半額以下になっている。因みに箱はまったくといっていいほど変わっていない。分解して 見た限りでは、中身も変わっていないようだった。(なにしろ裏パーツはそのまま流用できるくらいである。)
総じて、現在の秋月テスタがどれほどお買い得か、ということになるのではないか、と思うのだが、テスタのような電子機器の相場が軒並み下がっているだけの話なのかもしれないので、詳しいことは、わからない。
ともかく、以前の私は、このテスタに ¥2,100.- の価値があると踏んで購入した、それは間違いの無い事実である。


さて、もう 1台のほうの秋月テスタ(P-16)だが、こちらもレギュレータを内蔵する改造を施した。こういう作業というのは終わりになる頃に手馴れてくるというのが相場のようで、自分でもだんだん上達しているのがわかる(笑)。そんなわけで、ざざっと画像だけ紹介して終わりにするが、一応部品リスト的なものだけは書いておく。



(表示がほとんど見えない…けど、ともかく無事稼動)


最後までこの読みにくい長文にお付き合いいただいた方、ほんとうにありがとうございました。
たぶんまだいろいろ書いていくつもりはありますので、懲りずにまた読みにきてください。

【割と重要な追記】
他にも書いたが、実験&実際に運用してみて判明した、このテスタは電源のマイナスと テストリードの GND (黒)を短絡すると電源が落ちる。普通に改造して(改造自体が普通ではないが)普通に使用している限り、そういう事故は生じえないのだが、今回 P-16 の改造に使用したような ネジ式の DCジャックの場合、マイナス端子が外部に接触可能な形で露出していることがあり、ここに、筐体を GND に落としているような機器のフレームが(金属部分)が接触すると、テスタの電源が落ちることになる。
対策としては、そういうコネクタを使用しない、コネクタの口の部分にエポキシ接着剤などを盛って絶縁する、テスタを測定対象機器の上に乗っけるなどの運用をしない、といったあたりになる。
なお、P-10 の改造に使用したような、もっともオーソドックスなプラボディの DCジャックを使用するぶんには、こうしたことは起こらない。