ラジオペンチは、削って使う。

なんか CSS とか全然理解してないので思ったようなデザインができないのと、ぐっとくる既存デザインが提供されていないのとで、思わぬ時間をとってしまった。べつにブログのレイアウトとか気にするたちでは無いが、気になりだすと結構気になる。これ以上手をかける気もあまり無いのだが、納得は全然いっていない。


さて。

別の場所にも上げた画像。
普段使いの工具を撮影の際に見切らせておくと、自分自身の記憶の補完にもなっていいかな、などと思い、敢えてどかさずに散らばせてみたわけだが、気になることがひとつ。…いや、ほんとはもっとあるけど。
100円ショップで購入したペンチ、スプリングの向き、違わないか?
コイル巻きになっている部分が「垂直向き」に巻いており、動作に寄与していない。これでは、意味が無い。
ついでに言うと、バネの力がきつい。正直なところ、このペンチには力仕事は全く期待していない。ピンセットよりは力強く、ラジオペンチよりは繊細な、そういう中間的な役割を果たしてもらくべく導入したので、軽く操作ができたほうがよい。添え手(利き手でないほう)での操作も多くなるだろうから、握りは軽いほうが助かる。というわけで、既に先端部分はピンセットよろしく削り込んであるわけだが、バネも修正、ついでに調整してしまおう、と思い、外してひねったところ


あっけないほど簡単にぽっきりいった。こういう材は、せん断応力(っていうのか?← 単純に「ねじる力」とか言え自分)には滅法弱い。…あ、因みに画像右側のラジオペンチの先端は今回ぽっきりいったものではない。他の場所でハードな使用を重ねた結果、先端が 2度目の崩壊をしたので現役を退いてもらったもの。
折れてしまったものは仕方がないのでさくっと廃棄するとして、では、どうするか。私はペンチやニッパーのスプリングが本来嫌いで、いままでは買ってすぐに除去してしまっていた。だから、バネを破損してしまったついでに無しでも構わないといえば構わないのだが、今回はピンセット的な役割も期待しているので、あればあったで使いやすいかな、とも思う。そこで代品を検討。すぐに思いついた。

ダブルクリップのハンドル。ダブルクリップ 1個が無駄になるが、致し方ない。早速ペンチ 2本を駆使して曲げる。先程のバネより弱い材だが、軟鉄に近いため、曲げには強い。

できた。サイズぴったり。開閉も非常にソフトになって、使いやすくなった。
因みに、先端部分は、カナーリ削りこんである。元の状態を記録しておかなかったのが少々残念。もしダイソー店頭で見かけたら記憶を頼りに比較して欲しい。強度は重要ではないのと、一応ステンレスということで、安心して「薄く」削り込んだ。せいぜい IC の足を伸ばしたり、 LED の足を曲げたり、ジャンパピンをつまんだり、といったような、ピンセットではやや心許ない、でもラジオペンチではちょっと強過ぎか、といったようなつまみ作業に耐えることができれば、それで充分。また、これぐらい薄くしてあれば半田付けのサポートにも使用できる。


ついでに、上の画像で先端が酷いことになっていたペンチを、この際なので、まっとうに整える。


余分な部分をボルトクリッパーで落としてから、ヤスリで一気に削る。仕上げは粗くても全然問題なし、ということで、これでおしまい。
品物は悪くないはずなのだが、使用状況がハードすぎたのか、それとも先端を弄りすぎていた所為か*1、ぽきぽき折れていった(2度折れたから「ぽきぽき」で間違ってはいない)のでホビー用途へ格下げとなったこのペンチ。
http://www.muromoto.co.jp/search/detail.php/merry/105/
調べてみると、そう安いものではない。造りは確かにしっかりしている。ここまでノーズが短くなればもう折れることもないだろう、というか、もうそういう作業には使用しない。

*1:使用しているうちに先端が開くので、曲げ戻したりはしていた。あと、「常識的な範囲で」先端を削ったりはしていた(¥100 ペンチのようなあからさまな改造はしていない)。